Topics–『Web Access 2013実習書』発売開始

Web ACCESS2013実習書(初級)office365対応

Access2013は、従来のデスクトップで採用されていた開発方法に加え、新しくWeb開発モードが追加されました。Web開発モード自体は、Access2010から利用できるようになりま

したが、Access2010では、幾つかの課題点があり、実際に開発しようとしますと、困難な場面がありました。結果的には多く採用されることはありませんでした。
Access2013は、Web開発において、Access2010がもっていた課題点を克服しています。ようやく、Web開発を採用しつつ、
基幹系業務を開発する際に、開発者に新しい方法論を提供できるようになりました。
マイクロソフトでは、この開発における設計方針、並びに開発・動作モードを総称的に「DataCentricDesign」と呼んでいます。
この言葉を単純に日本語に翻訳しますと、「データ中心設計」ということになります。しかし、日本では、「データ中心設計」という言葉は
古くから使用されており、DOA(DataOrintedArchitecture)と呼ばれてきました。DOAとDataCentricDesignはよく似た概念では
ありますが、同じというわけにはいきません。本書では、このことについてあまり深く追求しませんが、どうしても表現せざるを得ない
場合には、Access2013ではデータ・ドリブン・アーキテクチュア、ないし、単純にデータ・ドリブンということにします。
マイクロソフトの日本語Webページの解説では、しばしば「データ中心設計」という言葉が出てきますが、この言葉は、日本で従来から
使われてきた「DOA」ないし、「データ中心設計」とは同じとは言い切れませんので、ご留意ください。
本書は、Access2013において、Web開発を行う場合の実際につきまして、解説しています。残念ながら、2013年9月現在、
Access2013のWeb開発を詳細を述べた出版物はありません。また、オンラインヘルプも十分ではありません。
MicrosoftPressからも未出版です。
この中で、弊社におきましては、マニュアルや、オンラインヘルプのない中、四苦八苦しながら、開発を進めてきました。その経験に
基づいて本書を記載しております。多くの疑問点や、不明点につきましては、米国マイクロソフト社のフォーラム担当者の方々と
やりとりさせていただきました。担当者の方々には、厚く感謝いたします。
本書に述べている開発コードの実例は、Office365のSharePointOnlineで開発したものです。現状、Access2013でWeb開発を
行う最も手軽な方法は、Office365を契約することです。少し敷居が高くなりますが、是非Offeice365のユーザになってみて
ください。プランMの場合、1ヶ月あたり、1ユーザなら1,400円で契約することができます。
Office365につきましては、弊社にお問い合わせいただければご相談に対応させていただきます。

目次

第1章 Access 2013 Webの動作概念… 6

第1節 Access webのコンポーネント… 6

第2節 Access Webコンポーネントの解説… 6

第3節 Office 365の場合… 8

第2章 開発の準備… 9

第1節 開発に際し、必要な準備をする。… 9

第2節 Access開発モジュールを作成する。… 9

第1項 Office 365へのサインイン… 9

第2項 Share Point Onlineで新規Access アプリを作成する。… 11

第3項 クライアントから開発できるようにする。… 15

第3節 クライアントから開発する。… 17

第4節 参照資料… 18

第3章 開発モデルの概要… 19

第1節 開発モデルのER図… 19

第2節 主キーの考え方… 19

第3節 各テーブルの考慮点… 20

第1項 「t顧客」 「t商品」の機能… 20

第2項 「t受注」、および、「t受注明細」の機能… 20

第3項 「t受注」の考慮点… 20

第4項 「t受注明細」の考慮点… 20

第5項 「t商品」にもどって… 20

第4章 開始テーブルを作ってみよう… 21

第1節 開発を開始する。… 21

第2節 タイルとビュー… 25

第3節 データシートビューについて… 26

第4節 リストビューについて… 27

第5節 その他のビュー… 28

第6節 開始テーブルの削除… 28

第7節 開始テーブルからAccessの働きを想像する。… 32

第5章 「t顧客」テーブルの作成… 33

第1節 フィールド定義… 33

第2節 ビューを調整する… 37

第3節 テストしてみる。… 39

第1項 リストビューによるテスト… 39

第2項 データシートビューによるテスト… 43

第4節 クエリーのビューへの適用… 47

第1項 クエリーの作成例… 47

第2項 リストビューに、クエリーを組み込む… 50

第3項 クエリーの動作確認… 53

第6章 タイルとビューの活用について… 55

第1節 タイル・ビュー型とメニュー型… 55

第2節 テーブル、タイル、ビューの関係… 56

第7章 「t商品」テーブルの作成… 58

第1節 「t商品」の作成… 58

第2節 タイルヘの実装例… 59

第8章 「t受注」テーブルの作成… 63

第1節 フィールド定義… 63

第1項 フィールド定義の最終的な結果… 63

第2項 外部キーの指定について… 64

第3項 番号は、数値型… 66

第4項 日付は日付/時刻型… 66

第5項 金額は通貨型… 67

第2節 「t受注」をテストする… 68

第9章 マクロ入門… 70

第1節 UIマクロとデータマクロ… 70

第2節 UIマクロとデータマクロのまとめ… 70

第3節 採番テーブルを作ってみよう… 72

第1項 「t採番」を実装する。… 72

第2項 データマクロ記述の基本… 72

第3項 採番のデータマクロを完成させる。… 81

第4項 採番の動作確認… 83

第4節 データマクロの機能のまとめ… 85

第10章 「t受注明細」テーブルの作成… 86

第1節 テーブル定義… 86

第2節 ビューの確認… 88

第11章 「t受注明細」のデータマクロ作成… 93

第1節 「t受注明細」の挿入後処理… 94

第1項 単価参照、金額の計算… 94

第2項 名前付きデータマクロの作成… 96

第3項 挿入後処理の継続(受注合計計算)… 99

第4項 挿入後処理の継続(受注明細件数、商品在庫処理)… 101

第5項 挿入後のテストをする。… 104

第2節 「t受注明細」の更新後処理… 105

第1項 挿入後処理のデータマクロを更新後処理にコピーする。… 105

第2項 単価参照、金額計算の処理… 107

第3項 受注合計計算… 109

第4項 受注明細件数計算… 110

第5項 在庫更新… 110

第6項 全体をみておこう… 111

第7項 テストする… 112

第3節 「t受注明細」の削除後処理… 116

第1項 削除後処理のデータマクロ記述… 116

第2項 テストしてみる。… 116

第12章 実用性を高めるために… 117

第1節 アクションバーを使う… 117

第2節 レイアウトを考える… 121

第3節 タイルを整理する… 126

第4節 作成した画面一覧… 127

第13章 挿入後処理と更新後処理… 130

第1節 内部データマクロと外部データマクロ… 130

第2節 挿入後処理と内部データマクロ… 131

第3節 モード処理について… 132

第14章 コントロール概説… 134

第1節 コントロールの概要… 134

第1項 コントロールの全体… 134

第2項 テキストボックス… 135

第3項 ラベル… 135

第4項 ボタン… 135

第5項 Webブラウザーコントロール… 135

第6項 コンボボックス… 135

第7項 チェックボックス… 136

第8項 オートコンプリート… 136

第9項 ハイパーリンクコントロール… 136

第10項 サブビュー… 136

第11項 複数行テキストボック… 136

第12項 関連アイテムコントロール… 136

第2節 空白ビューを使って、トップページを作る… 137

第1項 イメージデータを作成する。… 137

第2項 タイル用テーブルを作成する。… 139

第3項 空白ビューを作成する。… 140

第4項 トップページを作成する。… 141

第5項 トップページを強化する。… 143

第15章 ロールバックの実際… 149

第1節 「t商品」の更新後処理… 149

第2節 トランザクションとロールバック… 151

第3節 デスクトップ開発におけるデータマクロ… 152

第16章 トレース機能… 153

第1節 トレースとは… 153

第2節 トレースのとりかた… 154

第3節 トレース結果の解析例(弊社での経験)… 156

第17章 レポートの作成方法… 158

第1節 レポートの作成とは… 158

第2節 テーブルへのリンクの作成… 159

第18章 アップパッケージの作成… 163

第1節 アップパッケージの作成… 163

第2節 アップパッケージの導入… 165

第19章 Share Point ServerとShare Point Online. 168

平成25年8月31日
株式会社東條経営科学研究所
専務取締役 東條是樹

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